工務店と創る、新しいガスビジネス <その5>

前回は、給湯トラブル時の仮設給湯を入口に、工務店・お客様・ガス屋さんの三方良しをつくる仕組みについて考えました。しかし、本当の関係づくりは「助けた瞬間」で終わりではありません。第5回では、困りごと解決のあとに、どう継続的な信頼へつなげるかを考えます。

助けたあとが、本当の関係づくり

お湯が出ない。お風呂に入れない。台所で冷たい水しか使えない。そんな切実な困りごとに、ガス屋さんが仮設給湯で応急対応できたとき、お客様の安心感は大きなものになります。  「すぐに来てくれて助かった」「今日からお湯が使えるようになって本当に良かった」この感謝は、強い信頼の入口です。  

  しかし、ここで関係が終わってしまえば、それは一度きりの対応で終わってしまいます。大切なのは、助けたあとにどうつながり続けるかです。工務店にとってOB客は、将来のリフォームや紹介につながる大切な財産です。ところが、人手不足の中で、引き渡し後のお客様に定期的な情報発信をしたり、暮らしの困りごとを拾い上げたりすることは簡単ではありません。だからこそ、ガス屋さんがその接点づくりを支えることに意味があります。    たとえば、給湯器の点検時期や交換目安、省エネ機器の情報、補助金の案内、災害時の備え、季節の暮らしのヒントなどを、ニュースレターやDMで定期的に届ける。これは単なる販促ではありません。お客様に「忘れられていない」「困ったら相談できる」と感じてもらうための関係維持です。

  緊急対応で生まれた信頼に、継続的な情報発信を重ねることで、次の相談が生まれます。給湯器の交換だけでなく、水回りリフォーム、暖房機器、乾太くん、省エネ提案など、暮らし全体の相談へ広がる可能性もあります。工務店はOB客との関係を守れる。お客様は暮らしに役立つ情報を受け取れる。ガス屋さんは継続的な接点から次の提案機会を得られる。困りごと解決は、入口にすぎません。そのあとに関係を育てる仕組みを持てるかどうかが、下請けで終わる会社と、戦略パートナーになる会社の分かれ道なのです。





仕事をもらう前に困りごとを引き受ける

困ったときに助けてもらった記憶は、とても強いものです。でも、時間が経てば、その記憶も少しずつ薄れていきます。だからこそ大切なのは、助けたあとに「思い出してもらう接点」を持ち続けること。ニュースレターやDMは、売り込みのためだけの道具ではなく、工務店とOB客、そしてガス屋さんをつなぎ続けるための仕組みです。ソフィア企画では、工務店のOB客へ届けるニュースレターやDM、サービス案内ツールの制作を通じて、ガス屋さんが“助けたあと”の関係づくりまで支えられるようお手伝いしています。一度の対応を一度きりで終わらせない。そこに新しいガスビジネスの広がりがあります。