「売ること」が目的になっていないか
「マーケティング」と聞くと、多くの方が「どう売るか」「どう契約を増やすか」といった施策を思い浮かべます。しかし、本来のマーケティングとは“売り込むこと”ではなく、
「売り込まなくても選ばれる状態をつくること」にあります。売るためのテクニックを磨くことも大切ですが、それ以上に重要なのは、お客様の中に“選ぶ理由”を持ってもらうことです。
価格競争から抜け出せない理由
LPガス業界でも料金の比較が当たり前になり、切替営業も日常的に行われています。その中で、「いかに安くするか」だけで勝負していては、いずれ消耗戦になると考えているガス屋さんも多いのではないでしょうか。価格で選ばれる会社は、より安い会社が現れれば簡単に選ばれなくなります。
では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、
「選ばれ続ける構造」を持つことです。
思い出されなければ、存在しないのと同じ

お客様は、ガス機器の不具合や暮らしの困りごとが起きたとき、「どこに頼もうか」と考えます。そのとき、真っ先に思い浮かぶ会社があるかどうか。ここがすべての分かれ道です。逆に言えば、思い出してもらえなければ、比較の土俵にも上がれません。どれだけ良いサービスを提供していても、“頭の中に存在していない会社”は選ばれないのです。
接点の「質」と「頻度」が未来を決める
では、どうすれば思い出してもらえるのでしょうか。その鍵が、「接点の質」と「頻度」です。
これまでは、検針時の訪問や紙のニュースレターが接点の役割を担っていました。しかし、自動検針やWEB請求の普及により、その機会は確実に減少しています。何もしなければ、お客様との関係は気づかないうちに薄れていってしまいます。
LINEは“売るため”ではなく“選ばれるため”の仕組み
そこで重要になるのがLINE公式アカウントです。LINEは単なる連絡手段ではありません。定期的に情報を届け、会社の考え方や人となりを伝え、「安心できる会社」という印象をつくります。
例えば、暮らしに役立つ情報、季節の注意喚起、ちょっとした豆知識。
こうした発信を積み重ねることで、お客様の中に「この会社は役に立つ」という記憶が残ります。この“記憶”こそが、
価格では測れない価値になります。
「売れる状態」をつくるのがマーケティング
マーケティングとは、短期的に売上をつくるためのものではありません。長期的に信頼を積み上げ、「選ばれる状態」をつくる活動です。そしてその結果として、自然と売れるようになる。これが本来のマーケティングの姿です。
売ろうとする会社ではなく、選ばれる会社へ。
その第一歩が、接点の再設計にあります。