今、国内の消費は「こだわり」と「節約」の二極化になっていると言えそうです。しかも、同じ人があるときは「こだわり消費」をしたかと思いきや、また、違ったときには「節約消費」をするという何とも複雑な消費行動が当たり前になっています。状況に応じて、こだわり消費と節約のバランスを取りながら、賢く消費する生活者の消費傾向を踏まえて販売促進を考えたいですね。
百貨店の高級ブランドの売上はコロナ前の1.2倍と好調です。また、生活者のこだわり思考が伸び、イオンなどのスーパーで販売している高級価格帯のチルド商品もプチ贅沢として売り上げが伸びているそうです。お中元の季節になりましたが、企業間での贈答が激減する一方、自分へのご褒美として贈答用の品物を自宅に送る人も増えているそうです。このこだわり消費は特に女性やシニア層で顕著に見られます。彼らはコストパフォーマンスを意識して慎重に買い物をし、モノの所有よりもコト(サービス)消費に関心を持っています。また、デジタルネイティブの若者はレンタルやサブスクリプションサービス、フリマアプリの利用に積極的でもあります。
今、物価高は庶民の生活を直撃しています。地元のスーパーは、客数や客単価が減少して生活防衛型の「節約」が幅をきかせています。消費者の強い「節約志向」はコロナ前よりも進んでいます。大手スーパーやコストコなどでの「まとめ買い」はその一例です。また、デジタルネイティブの若者はデジタルクーポンも上手に利用しています。先日、スーパーに入っているお肉屋さんで30歳くらいの女性が「コレ使えますか?」とスマホをお店の人に見せていました。「はい!使えますよ」店頭に何の案内もありません!勇気を出してその女性に聞いたところ、LINEの友だち登録で毎月、クーポンをもらっていたのです。しかも買い物のたびにポイントをためている!店頭には何の案内もありません!私だって、毎週お買い物していたのに…なんだか損した気分でしたが、今では毎月、10%割引のクーポンを利用しています。
中高年層のスマートフォン保有が急進、
情報検索もネット中心に

スマートフォンの普及は、50代において9割程度、70代でも6割以上に達し、中高年層で急速に普及が進んでいます。用途面では、情報収集やコミュニケーション、ゲームに加え、YouTube等での動画の視聴、ネットショッピング、ネットバンキングなど、従来はパソコンで行っていたものまでスマートフォンを利用するようになっています。今まではガスの配管でつながっていたお客様とスマホでつながる時代になったと言えそうです。