生活者視点で今どきの地域一番店を考える <その11>

全国の消費生活センターで、給湯器等の点検商法に関する相談が増えています。 相談事例では、電話や訪問で突然給湯器の点検を持ち掛け、不安をあおって高額な給湯器の交換を迫る手口が多くみられます。中には「自治体から委託を受けた」「契約中のガス会社から依頼された」などと身分を偽るケースもみられるそうです。契約当事者の7割以上が70歳以上で、特に高齢者に注意してほしいトラブルです。



◆実際に国民生活センターに寄せられた相談
①ガス会社だと思い点検を依頼し給湯器交換の契約をしたが、高額だった。
②自治体から委託されたという業者の点検後に温水器の交換が必要と言われた。
③今なら割引できると言われ契約したが、不審に思ったので解約したい。
④無料点検と言われ依頼したが、新しい給湯器への交換を勧められて契約したので解約したい。

◆国民生活センターのアドバイス
①電話や訪問で点検を持ち掛ける業者には安易に点検をさせない。
②点検を断る連絡ができず訪問された場合にはインターホン越しに点検を断る。
③その場では契約せず、十分に比較・検討する。
④クーリング・オフ等ができる場合もある。
⑤不安や迷いがあれば、すぐに消費生活センター等に相談する。

◆ガス屋さんが取るべき対策
①情報提供と啓発活動
公式ウェブサイトや広報誌、チラシなどを通じて、正規の点検手順やスケジュール、そして不審な業者への注意喚起を行い、消費者の警戒心を高めます。

②顧客への直接連絡
定期的に顧客に対して、正規の点検やサービスに関する情報を提供し、不審な連絡や訪問があった場合の対応方法を伝えます。特に高齢者の顧客には、電話や紙媒体で注意喚起を行うことが効果的です。
高齢者が受け取りやすい注意喚起をしましょう

自動検針を導入しているガス会社は、従来のメーター検針時の訪問機会がなくなり顧客接点が減るため、詐欺的な点検商法への対策として、別の方法でお客様と関わりを持ち、信頼関係を築く必要があります。高齢者を点検商法から守るためには、電話・ミニコミ誌・LINE・地域イベントなどを通して多様な接点を作り注意喚起をする必要があります。特に、ミニコミ誌(チラシ)や電話など高齢者が受け取りやすい形で情報提供を心がけましょう。また、お客様からの不審な連絡や訪問に関する相談を受け付ける専用の窓口を設け、迅速に対応することも、被害の拡大を防止し、お客様の安心感を高めることができます。