コミュニケーション能力アップのための 職場の「報」「連」「相」 <その18>

「報・連・相」をきちんと実行すると、仕事の効率が上がり、上司から高い評価を得ることができます。しかし、「報・連・相」の効用はそれだけではありません。実は社内外の人間関係に大きな副産物をもたらしてくれるのです。

顧客や取引先からの信頼度がアップします
◎「報・連・相」によって顧客や取引先との関係が良好に
ビジネスは、人との出逢いの連続です。社外のさまざまな人とうまく付き合っていかなければならないことに、大きなストレスを感じている人も少なくないようです。内気であったり不器用であったりといった自分の性格を変えることは難しいですが、「報・連・相」というアイテムを身につけ、それをきちんと実行しさえすれば、相手から信頼を得られるようになります。おのずと仕事に対する自信もついてきます。

◎時と場合に応じて臨機応変に
顧客や取引先を訪問する場合を想像してみてください。まずは、訪問のためのアポイントをとる「連絡」から始まります。時間を要する用件の場合には、「1時間程度お時間を頂戴できないでしょうか」と事前連絡をすることも必要です。次に、訪問当日です。相手からの要望やクレームを受けての訪問の場合は、社内で検討した結果を先方に回答する「報告」が必要になります。さらに、こちらからの提案を伝えて交渉をする過程が「相談」です。

社内コミュニケーションが円滑になります
会社では、タテの関係(上司と部下、先輩と後輩)とヨコの関係(同僚や各部署間)で組織を形成しています。
だからこそ、良い仕事をするためには、このタテ・ヨコの社員間コミュニケーションが非常に重要になってきます。

もともと「コミュニケーションが得意だ」と胸を張って言える人は少ないはずです。
しかし、こまめな「報・連・相」を習慣にすれば、それがきっかけとなり、意外と簡単に上司や先輩、同僚と話す機会を得ることができます。
上司はいつも部下からの「報・連・相」を待っています。社会の一員としての自覚を持ち、「報・連・相」を通じて積極的にコミュニケーションを図ってみましょう。
最初はうまくいかなくても、コツさえ掴めばちゃんとできるようになるはずです。日々の仕事の中で苦手なことを克服しようとするあなたの地道な努力を認めてくれるはずです。