デザインの役割とデザイン思考(その1)

☆身近に存在するデザイン
 ひとの容姿を見て、老若男女、人となり、気持ち(楽しい、悲しい)が分るように、デザインを意識していなくても、製品・商品やお店、会社の雰囲気は色、形、パッケージや広告、建物の外装、内装、看板などを通じ、資格情報として人に伝わっています。
 人は見た目の第1印象で「自分に合う、合わない」「好き嫌い」「かっこいい、可愛い」などを判断しています。
デザインに興味がなくても、デザイナーが製品などのデザインに関わっていなくても、周りのすべての「モノ」「コト」にデザインは存在しています。
 良いデザインは、心の中(考え方)が顔(デザイン)にでています。製品・商品やお店、会社の特徴をしっかり捉え、雰囲気をかもしだしていたり、使い勝手が良かったりします。見栄え(色やカタチ)だけを一見よく見せたものとは違います。見た目と内容が違うと、とても残念に思えます。

☆デザインとは?
 デザインは、芸術ではありません。ある問題をアイデアや表現で解決しようとすることです。例えば、「もっと使いやすい製品をつくりたい!・・・」「新しく考えたサービスの良さを伝えたい!・・・」「住みやすい環境がほしい!・・・・」などの問題に応じます。
 決められた条件・制約(ニーズ、目的、技術、予算、納期など)の中で一番を考え、具現化(プランニング、ビジュアル化)=設計をします。

コミュニケーションとは〈その8〉

コミュニケーションの距離


 人と人との関係と実際の距離の取り方には深い関係があります。相手やその場の状況にあわせた距離感を持たないと、馴れ馴れしくなったり、よそよそしくなったり、意志や感情が上手に伝わらなくなります。




パーソナルスペースの心理
 人にはそれぞれパーソナルスペースというものがあります。パーソナルスペースとは、相手が自分に近づくことを許せる範囲のことです。この範囲に他人が入ると防御本能が働き、普段と違う心理が働きます。

・神経質になる
・些細なことに敏感に反応する
・後ろや視角に入らない部分に神経が集中する
・相手の言動や視線・表情が気になる



 具体的には、電車やバス、公園のベンチなどに座っているとき、他に空席がたくさんあるにも関わらず、自分のとなりに人が座ってきたら、どんな気持ちになるでしょうか。とても神経質になり、「不安感」や「違和感」が生じます。相手の行動や表情を感じ取ろうと神経を集中させ、どんなことにも敏感に反応する自分がいるはずです。
 しかし、この相手が「大好きな人」の場合、心理状態は逆転します。大好きな人が隣にいれば、気持ちが優しくなり、緊張するどころかリラックスした状態になりますが、自分の隣の席が空いているのに、他の席に座ったら、先程と同じように、とても神経質になり「不安感」や「違和感」が生じます。
 このように、自分と相手の新密度によって、パーソナルスペースの領域は変化し、心理状態も正反対の反応を示します。

コミュニケーションとは〈その7〉

アサーティブ・コミュニケーション

 ビジネス上、主張や意見を述べなければならないとき、相手の主張を受け入れつつ、冷静に自分の権限の範囲でロジカル(論理的)に話すことをアサーティブ・コミュニケーションと言います。
 ビジネスを展開していくと、相手と常に友好的に話せるとは限りません。組織や立場の違いで、意見の相違や不利益が生じることがあります。そういう場面に直面した時は、心を冷静に保ち、早い時点でロジカルに話すよう心掛ける必要があります。

◆主張が必要な場面




◆アサーティブ・コミュニケーションのチェックポイント
アサーティブ・コミュニケーションを行う場合、冷静さが重要です。下記の表のポイントに注意しながらコミュニケーションを図ると、意見や交渉がしやすくなります。

自分の意見や主張を述べるポイントは、まず冷静に対応することが一番です。感情的になったり、言い張ったりせず、事実を述べます。また、意見は曖昧に言わず、具体的な案とともに話し、その責任を果たすためにも、結果も必ず述べるようにします。

コミュニケーションとは〈その6〉

聴き上手のスキル

⓵相手の話に関心のある態度
相手の表情や動作などを観察しながら、体全体で相手の話に関心をしめすよう、からだや目、顔を相手に向けます。

⓶相手を見る
相手と目を合わせ、目の表情を見ながら話します。目を合わせるのは10秒以内。これ以上になると、相手に圧迫感を与えます。目をそらす場合は自画像に書かれている範囲なら悪い意印象にはなりません。

⓷うなずきと相槌
相手の話を聴いているという意思表示のために、うなずきや相槌が必要です。じっとしていると、相手はこちらが分っているのか、聴いているのかが不安になり心を閉ざしてしまうことがあります。うなずきや相槌の速度・タイミング・回数によって、不快感や急いでいる雰囲気を与えるため注意が必要です。「ハイハイ」や「なるほどなるほど」などの二つ返事は軽く感じ、いい加減に聴かれていると思われるため控えます。

⓸返事ははっきり
返事は、相手に聴いているという意思表示です。特に目上の方やお客様に対しては、気持ちの良いはっきりとした返事をすると、話す側は気持ちよく話すことができます。

⓹相手の話を繰り返す
相手の話した内容を繰り返すことで、会話のリズムをつくります。

⓺長い文章は要約して繰り返す
長い話を繰り返す場合、すべてを繰り返すのではなく、要点を要約して繰り返します。

⓻わからないことは質問する
話の内容が理解できないときや意味が解らないときは、相手に質問をします。質問することは、相手の話を理解しようとする姿勢の表れであり、話し手にとっては信頼するきっかけとなります。逆に、質問もせずに、ただ「はいはい」と聴いていると、受け流されているように取られ、信頼関係が築きにくくなります。

コミュニケーションとは〈その5〉

コミュニケーションに必要な能力「聴く力」


 聴く力(傾聴)とは、耳を傾けて熱心に聴くことです。相手の話をじっくり聴き、理解しようとすることがコミュニケーションでは一番重要なことで、聴く力によってそうお後理解ができるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

☆聴き上手チェック
□相手の話を最後まで聴いていますか?
□相手の話を遮っていませんか?
□相手の話を聴きながら、自分の話すことを考えていませんか?
□相手の言葉以外【表情や行動】にも注意を払っていますか?
□相手の話に共感を示していますか?
□自分が話をしないといけないと思っていませんか?
□相槌をタイミングよく打っていますか?
□聴いているという態度を見せていますか?
□気がついたら、自分ばっかり話していたということがありませんか?
□話の内容が理解できましたか?


☆聴き上手の魅力
⓵相手が好意を持つ・・・相手は気持ちよく話せるから、好感を持つ。
⓶情報が得やすくなる・・・相手の問題やニーズ、状況などいろいろな情報がわかる。
⓷真意がわかる・・・相手の話だけに耳を傾けると、話の中心がわかり、真意が見えてくる。
⓸本心が見える・・・ノンバーバルコミュニケーションまで気を配れるので、本心かどうかわかる。
⓹包容力が身につく・・・相手の話をじっくり聴くと、相手は受け入れられていると安心する。


◆聴き上手になる私の努力・・・
 とにかく相手の話(文章)を「。」まで聴こう!言葉を発しない!考えない!そう決めました。簡単なことのように思えますが、「。」まで待つのは忍の一字なのです。これを身につけるのには数年かかりました。傾聴が苦手な人は一度、チャレンジしてみてください。相手の心が見えるようになりますよ。

コミュニケーションとは〈その4〉

価値観の違いなどによるコミュニケーションの障害


 人にはそれぞれの価値観があり、その価値観の違いによって同じ情報や手段を使っても、意志の疎通や誤解を生じることがあります。価値観は、環境や経験、こだわり、嗜好などが影響します。

☆価値観を左右するもの
〇金銭感覚・・・お金の使い方や金額の大小に対して、それぞれの感覚が違う。
〇生活感覚・・・衣食住に対しての優先順位の違いや、住む場所・ライフスタイルなど生活感が違う。
         例えば ・洋服や装飾品に費用をかける
             ・住む家や環境を一番大切にする
             ・自分を磨くために時間と費用をかける
 など
〇嗜 好・・・趣味やこだわりに対する金銭感覚・重要性などが違う。
         例えば ・ガーデニングが趣味で庭付きの家に住む
             ・芸術が好きでコンサートや美術展によく出かける
 など
 

 価値観が違うと、「なぜそれを大事にするのか」「どうして時間や費用をかけるのか」を理解できないことがあります。しかし、価値観は人それぞれが持っている個性でもあり、相互理解を深めるためには受容することが大切です。
 また、人はコンプレックスに触れられると、脅迫観念を持ち、心を閉ざしてしまうことがあります。他人にはそれほど大きな事柄ではないことも、本人には大きなことなので、否定せず、受容しなければ相互理解が困難になることもあります。
 聞き手は、長いフレーズを短くしたり、自分の興味深い部分だけを重点的に覚える傾向が強いようです。そのため、この簡潔化・常識化傾向が働き、思い込みが発生することがあります。