With&Afterコロナ時代のテレワーク<その3>

テレワークを推進するには、社内に体制をつくり、企業内で早い段階から導入の目的を共有し、関心と協力を得ることが成功の鍵となります。スムーズな導入のためにも、各プロセスのポイントを知っておくことも重要です。前回は1.導入目的の明確化、2.実施範囲の検討、3.労務管理とルールづくりについてでしたが、今回は引き続き4~6についてポイント解説をします。

  テレワーク導入のプロセスを認識しよう!  
4⃣ICT環境の整備
テレワークで利用するデバイスやツールを選択し、ICT環境を整備しましょう。

テレワークのICT環境を導入する手順
①現在のICT環境の把握
②テレワーク環境の方式選択・各種ツール
(コミュニケーション、労務管理、マネジメント、セキュリティなど)の選択
③導入に必要な期間の確認
④導入中の業務の停滞箇所・要調整箇所の確認
⑤導入に向けた従業員への周知(従業員向けシステム研修など)
⑥システムの稼働



5⃣セキュリティ対策
セキュリティ対策はテレワーク導入の重要なポイントです。しっかり対策しましょう。

運用ルールによるセキュリティ対策
・セキュリティガイドラインの策定
・セキュリティルール・情報管理ルールの策定
・ガイドラインとルールの遵守・浸透
技術的なセキュリティ対策
・アクセスの管理と制限
・暗号による管理
・運用のセキュリティ
・ネットワークのセキュリティ
物理的なセキュリティ対策
・のぞき見防止
・オフィス同様のセキュリティ対策
・ペーパレス化の推進


6⃣推進のための評価と改善
テレワーク導入による効果をしっかり把握しましょう。
評価の仕方
テレワーク導入による評価ポイントとして「生産性の向上」や「ワーク・ライフ・バランスの向上」が挙げられますが、「仕事のやりがい向上」「顧客満足の向上」「災害対策」など、自社の導入目的に応じた評価が必要です。
改善の仕方
本人の評価、上司・同僚の評価、チームの評価というように様々な目線での評価を行い、改善に向けた検討材料にします。その場合、対象範囲、運用ルール、ICT環境についても評価・検証を行います。テレワークの評価について定期的にPDCAサイクルを回しましょう。