With&Afterコロナ時代のテレワーク<その4>

  テレワークの不安を解決するツール導入のポイント  
具体的にテレワークを始めるには、コミュニケーションツール、労務管理・マネージメントツール、セキュリティツールの3つのツールの用意が必要です。各種ツールは正式に導入する前に無料版やトライアルを実施して、あらかじめツールの効果を検証することをお勧めします。

1⃣コミュニケーションツール

チャットツール
会話のように、短文のやり取りを行うソフトウェア。Eメールよりも気軽に連絡が取れるため、チーム間でのコミュニケーションが活性化します。
会議システム
映像と音声により、対面コミュニケーションに近い状態での会議や打ち合わせを気軽に実施することが可能になります。

2⃣労務管理・マネージメントツール

勤怠管理ツール
・労働時間(始業時刻・終業時刻・休憩時間)を記録できるツール
・従業員側のPCのスクリーンショットを記録できるツール
業務管理(プロジェクト管理)ツール

2⃣セキュリティツール
離れた場所での通信を安全に行うツール

リモートデスクトップ方式
オフィス内にあるPCのデスクトップ環境を、オフィス外PCやタブレットから遠隔で閲覧したり、操作できるようにするシステムのこと。リモートデスクトップ方式で保存したファイルは自宅のPCではなく、オフィス内PCに保存されます。自宅のPCには保存されませんので、情報漏洩を防ぐために有効な手段です。
仮装デスクトップ方式
オフィス内のサーバーから提供された仮想デスクトップに、社外のPCから遠隔でログインして利用するシステムのこと。社外のPCには必要最低限の機能だけあれば、サーバー側でアプリケーションソフトやファイルなどを管理できるため、よりセキュリティに優れたテレワーク環境が実現できます。

  5Gがテレワーク環境を後押し  
5G(次世代移動通信システム)はスマホに留まらず、AI、IoT、自動車の自動運転、ロボット、VRなど、様々な分野で新たな通信基盤として期待されています。5Gにより「大容量」「低遅延」「同時多数接続」が実現すれば「働き方」も大きく変わります。オフィス内のオープンなスペースや、不特定多数が利用するシェアオフィス、公共のスペース、自宅での在宅勤務時など、多様化するワークプレイスに安定した通信環境は不可欠で、5Gにより、テレワーク環境が大きく進化すると考えられます。