今後のLPガス販売事業者の課題を考える<その14>

◆業界全体でLPガス需要の負のスパイラル化に歯止めをかけよう!(1)

  自由競争が激しくなるということは、お客様の立場から見れば、選択力(能力・条件)が強まるはずでした。ところが、お客様は自分が購入している業者の料金について、14条書面や、月々の検針票、請求書を通して、料金情報(料金体系、使用料、価格改定のお知らせ等)をお知らせ、説明されなければ理解も納得もできません。また、ホームページや店頭掲示などを活用して、戸建住宅や集合住宅等別々に、標準的料金メニューを公表されていなければ、他社を選ぼうと思っても、選びようがありません。

1.料金を公表することによって、他社からの攻撃に遭いやすいと考え、形式的に標準的な料金メニューの  公表だけに留め、お客様に知らせないことで自社が生き延びる道を選ぶのか?
2.戸建と集合など従量料金単価が異なる等、お客様によって差異理由が説明でき、積極的な料金情報の開   示で、お客様に知ってもらうことで真に選べる環境を整えながら自社が生き延びる道を選ぶのか?

 LPガス販売事業者が選択の岐路に立たされているのは確かです。女性が主体のコミュニティでの旬な会話を少しだけご紹介しましょう。


「プロパンって、お店によって料金が違うんだって!知らなかったわ」
「公共料金じゃないの?」
「イマドキ、何を言ってるの?電気や都市ガスだって業者によって違うらしいわよ!?」
「電力会社でガスを一緒に買うのと、ガス会社で電気も一緒に買うのとどっちがいいの?」
「うちはプロパンだから・・・電気とガスを一緒にしておトクにはできない。」
「あれ!?確か、プロパン店でも電気の申し込みしてるよ!」
「そんなの、それこそ、お店や会社によって違うんじゃないの?」
「そう、そう!だから、何もしなくて今のままでいいのよ!」
「おかしな勧誘で詐欺に遭うのも嫌だしね」
「世の中情報、多過ぎ!」
「いや、いや、正しい情報が少なすぎ、なんでしょ!だから、信頼できる人の話しか信用できない」
・・・・続く・・・・この後は退席したので不明です。



「信頼できる人の話しか聞かない!」
契約内容によって異なるガス料金と同様に契約内容によって異なる電気料金が組み合わさると、ますます、複雑になり結局、お客様が業者選択やプラン変更などしたくてもできないのが現状です。実際にはお客様毎に料金シュミレーションをしないと本当にオトクかどうかはわからないことになります。料金だけでなく、サービスや商品、生活情報などお客様自身に選択をしてもらえる環境を整え、しっかり情報開示することでお客様から信頼を得ることに繋がります。