ガス屋さんは未来ある経営戦略を持とう! <その6>

◆合理化とはいえ客先に出向かないのは「客離れ」の危機!
検針、保安、配送などの効率化やメーターの遠隔操作が可能な集中監視システムは「客先に出向かない」というシステムなので、従来の訪問検針によるお客様とのコミュニケーションを激変させます。
訪問検針やミニコミ誌配布による、今まで当たり前にしていたお客様とのコミュニケーション。「客先に出向かないのはマズイでしょ?!?」そうです!ブローカーによる切替、設備会社、リフォーム会社による積極的な器具販売、ネットによる間違った情報提供など、「客先に出向かない」ことは「客離れ」の危機に常にさらされることになります。今後は行くべきところにベストなタイミングで客先に出向けることが重要になってきますね。

◆顧客との接点強化をどうする?
基本は、①行くべきところにベストなタイミングで出向くこと。②必要な人に必要な情報をタイムリーに届けることです。ところが、呼ばれてもいない客先に出向くには、口実が必要ですよね。検針業務はなくなりましたが、保安点検を口実に、客先に出向き、情報を届ける。客先に出向くことで情報発信も情報収集もできます。ガス屋さんのお客様に対する、お店の姿勢やWithコロナでの新しいサービスや価値提供の情報を届けることも必須となります。

◆どこに頼めばいいのか分からない?!
「どこに頼めばいいのか分からない?!」住まいと暮らしのお困りごとって意外と多いものです。一人暮らしで大きな家電や家具の移動ができない!介護ベットを購入したけど大きな家具が邪魔!など、引越しほどではないけど大きな家電や家具の移動ってどこに頼めばいいのか分かりませんよね。水回りやトイレのトラブルは慌てますよね。でも、とっさにどこに頼めばいいのか分からないのが生活者です。
ガス屋さんは「住まいのことは何でも、困ったら相談してくれていいよ」と構えていても、お客様に、そのことをきっちり伝えてなければ、「ガス以外のことをガス屋さんに相談しよう」とは思いません。
「水回りのリフォームも頼んでくれたらよかったのに・・・」後のまつりです。
「ガス屋さんってそんなことができるの?」ってお客様に言わせてしまっていませんか?
お客様のライフスタイルを傾聴し、正しい情報発信をし続けましょう。



点検という名の接点強化で情報を届けよう!
ガスの保安点検だけでなく、住まいの点検をして、お客様との接点強化をしているガス屋さんもあります。点検はお客様から感謝されるお仕事です。「異常はありませんでした!安心してお使いくださいね」の言葉も知らず知らずのうちに信頼ができやすいものです。訪問検針時に配布していたミニコミ誌などお客様に的確な情報をお届けし接点強化をしていきましょう。