DXの活用でガス屋さんの『顧客』を『個客』に <その2>

 今まではデジタルは既存業務の補助でしかありませんでしたが、今後はデジタルを主体とした業務の推進により、効率化・合理化を図ることが求められています。DXに向けた業務の見直しは、今までの業務の矛盾や本質をとらえる数十年に一度のチャンスでもあります。LPガス業界はデータ量が多いので効果が出やすいと考えられます。DXを新たに活用することでガス屋さんの『顧客』を『個客』に変えるという新たな視点から既存の慣習やルールを変革するヒントを引き続きシリーズでお届けします。

◆地域の中堅LPガス会社が勝ち抜くために
 LPガス販売会社は、お客様の情報、保安・設備情報、訪問・活動情報、配送・充てん情報、顧客問合せ情報、そしてLPWAからのメーター情報など溢れんばかりの情報を持っています。今後、地域の中堅LPガス会社が勝ち抜くためには情報の洪水を整理・管理・活用することが問われます。情報の活用が戦略に変わり、地域と顧客に密着した経営が実現できるからです。
 すでに、ガス会社のホストサーバーに持っている情報を整理・管理することでWEB請求、LINE活用、IOT活用、基幹ソフトの情報活用、タブレット端末やスマホ活用などで「顧客」を「個客」にすることが可能です。

インターネットとシステムの活用で合理化できる
インターネットとシステムの活用により、検針・集金ゼロ、入退去作業や保安台帳整備の効率化、日報の現地入力、電話受付や事務処理の大幅削減など業務の効率化が図れます。それによって、顧客に応じたきめ細かな営業活動ができるようになり顧客との関係性が強化します。結果、販売成果の向上につながります。働き方改革に対応することもでき、社員満足度も上がり、高生産性の体制がとれるようになりますね。