大家さんと新たな時代のよい関係を築こう <その6>
法令遵守と大家さんとの関係づくりのはざまで
近年の法改正により、ガス屋さんは大家さんへの提案や営業活動の在り方を大きく見直さざるを得なくなっています。机上では「法改正に合わせて透明性を武器に!」と聞こえはいいですが、現実はそう単純ではありません。実際の現場では以下のような課題が聞こえてきます。1. 価格競争力が失われやすい
まず一つ目の課題は「価格競争力の喪失」です。以前であれば、給湯器やコンロを無償提供することで大家さんにメリットを実感してもらえましたが、現在はそれができず、契約の魅力をどう伝えるかが難しくなっています。結果として、大家さんの判断基準が「ガス料金の安さ」に偏りがちになり、自由料金制の中で過度な値下げ競争に陥るリスクが高まっています。2. 透明性は逆にデメリットになることも
二つ目は「透明性が必ずしも武器にならない」という現実です。三部料金制に基づき正直に提示すると、他社と比較されやすく「高い」と指摘される場面が増えました。従来は設備費込みで“ごまかせていた”部分もありましたが、それが許されなくなった今、透明性をアピールしても大家さんからは「それが当たり前でしょう」と受け止められ、差別化にはつながりにくいのです。3. 大家さんは“手間とコスト削減”を求めている
三つ目は「大家さんが本当に求めているもの」とのギャップです。法律を守ることや料金の透明化は、大家さんにとってはプラス材料というより“最低限の条件”です。実際に喜ばれるのは、入居者トラブルの代行や修繕負担の軽減、空室対策の支援といった経営上の具体的メリットです。つまり、ガス屋さんが「法令遵守しています」と強調しても、それだけでは大家さんの心をつかむことは難しいのが現実です。
このような中で、現場のガス屋さんは苦悩しています。営業担当者は「どのような提案なら大家さんに響くのか」「どうすれば入居者の満足度も高められるのか」と頭を抱えているのです。
例えば24時間対応窓口の強化や、ガス料金説明資料の提供、設備リースやメンテナンス契約の工夫など、大家さんの実利に結びつく新しい提案が欠かせません。ガス屋さんは今、過去の手法が通じない厳しい現実と、大家さんとの信頼関係を守りたいという思いの狭間で揺れています。ソフィア企画は、こうした現場の声に寄り添いながら、販促や提案のカタチづくりをサポートしています。苦しい時代だからこそ、知恵と工夫で一緒に乗り越えていきましょう。