ガス屋さんは未来ある経営戦略を持とう! <その12>

◆地域密着企業の使命って何だろう
地元の信用金庫が合理化のため9月に店舗を集約することになり、6月初めにエリアの住民にご案内を出しました。3日もすると、エリアの一人暮らしの高齢者宅に「9月に店舗がなくなるから通帳とキャッシュカードを預からせてほしい」と電話がかかって来たそうです。「怪しい!?」と判断されたこの方はすぐに、この信用金庫に連絡をされて事なきを得たそうです。ところが当該金庫は大慌て!
本店はじめ他店舗からの応援をお願いして、2日間に5000件をローラー作戦で注意喚起をすることになりました。予期せぬ、思わぬ仕事にはなったものの、日頃、会わないお客様ともコミュニケーションがとれ、お客様の近況など情報収集には大いに役立ったと支店長さんからお聞きしました。
そこから得た情報の中で、地域密着「Face to Face」の信金として高齢者の見守りも課題ではあるが、収益には直接つながらない、人手もないなど社会貢献と利益追求のはざまで悩むとの胸の内をお話頂きました。「ご存じですか?ガス屋さんは、集中監視システムで見守りサービスができるシステムを持っているお店もありますよ」1社だけでなく、異業種で連携して「見守りサービス」はじめ地域課題を解決できるといいねと雑談しながら、「なるほどね!」と何かひらめいた支店長さん。経済最優先の社会からいのちを基準とした誰もが幸せに暮らせる、生きられる社会づくりを、地域の力でできたらいいなぁと思いました。

◆正しい情報を発信し続けることは重要
同じように「○○燃料さんは廃業されるので、新しく△△△ガスが供給を引き継ぐことになりました。つきましては、この書類に署名、捺印をお願いします」と切替書類を手に入れる悪徳業者もいます。社名が変更しただけなのか。販売会社が変わるのか。配送してくる業者だけ変わるのか。常日頃からお客様に正しい情報を発信していなければ、勘違いや誤解が生じ、悪徳業者の餌食になってしまいます。日頃から、お客様接点を持つ努力をせずに、悪徳業者に気をつけるような注意喚起のチラシを配布するガス屋さんも多いです。が、お客様にとっては「ガス代が安くなる、こんなサービスもするよ」と訪問営業されたら悪徳業者とは思いません。「今のガス屋さんは何にもしてくれないでしょ?しかもガス代が高いし・・・」こんなこと言われたら今のガス屋さんが悪徳業者に思えてしまいます(笑)



お客様との接点強化を今一度見直しましょう
ブローカーによる切替、設備会社、リフォーム会社による積極的な器具販売、など、「客先に出向かない」ことは「客離れ」の危機にさらされることになります。また、訪問検針やミニコミ誌配布による、今まで当たり前にしていたお客様とのコミュニケーションをいきなり、断ち切ってしまうことも考え物です。LPWA導入やWeb請求、保安点検のデジタル化など業務のDXは必須ですが、それ以上にデジタル化の中で、顧客との関係性強化を見直す必要性があります。

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