生活者視点で今どきの地域一番店を考える <その1>

女性活躍が声高に叫ばれる昨今。人口減少により、労働力不足が起きるのと同時に、当たり前ですが市場が縮小し、経済活動も鈍化します。そのような中で、生活者視点で新たな価値創造をするために、新商品や新サービスの開発、マーケティングなどに女性の活躍が大きな力を発揮します。

◆ユーザー好感度をアップさせるための基本

「消費者」とは商品やサービスを購入、利用する人です。「消費者」も「生活者」も基本的にはどちらも「最終顧客」をさしますが、顧客を「生活者」と呼ぶとき、単なる購入・利用シーンを超えてその人の生活全体を包括的に理解し、その中で自社が提供している商品やサービスがどのような意味を持つのかを広い視野で理解しようとするのが生活者の視点です。

この生活者の視点は、その人の価値観や生活様式などを深く理解することにより、潜在的なニーズを掘り起こしたり創造したりすることが可能になり、革新的な商品やサービスの開発につながることも期待されます。

◆DXで顧客先に出かけない時代になった!

ガス業界においてLPWA対応が進むことで、ガス会社の業務効率が大幅にアップする一方で、従来は検針時に実施できた、ポストへの販促物投函の機会が減少しています。お客様にいかに情報を届けるかという新たな課題が発生しています。

一方「オンラインでの打ち合わせ、便利だよね!」場合によってはオンラインでの打ち合わせのほうが、会ってやるより軽快かつ上手にでき始めています。このように、たった3年間で(コロナのおかげで)生活者の行動が変わりました。行動が変わると意識が変わります。この生活者の行動の変化に着目した形で私たちの仕事の仕方やお客様への商品やサービスの提供の仕方を本気で変えてきていますか?というところが今、問われています。

企業の目指すべき方向性を明確にする

「無償配管して、給湯器サービスして…」そんな成功モデルをマネすることで成功できた時代は終わりました。ですから、最近のLPガス業界のトップの発言が大きく変化しています。「お客様に選ばれる企業になる」「LPガスの社会的価値」「地域のレジリエンス」など企業の目指すべき方向性を明確にしています。LPガス会社が競争上の優位性を確立するためには、常に変化する顧客・社会の課題をとらえ、合理化やコスト減ではなく、顧客や社員のためのDX企業文化(固定観念)を変革することが重要だと思います。