コミュニケーションとは〈その4〉
価値観の違いなどによるコミュニケーションの障害
人にはそれぞれの価値観があり、その価値観の違いによって同じ情報や手段を使っても、意志の疎通や誤解を生じることがあります。価値観は、環境や経験、こだわり、嗜好などが影響します。
☆価値観を左右するもの
〇金銭感覚・・・お金の使い方や金額の大小に対して、それぞれの感覚が違う。
〇生活感覚・・・衣食住に対しての優先順位の違いや、住む場所・ライフスタイルなど生活感が違う。
例えば ・洋服や装飾品に費用をかける
・住む家や環境を一番大切にする
・自分を磨くために時間と費用をかける など
〇嗜 好・・・趣味やこだわりに対する金銭感覚・重要性などが違う。
例えば ・ガーデニングが趣味で庭付きの家に住む
・芸術が好きでコンサートや美術展によく出かける など
価値観が違うと、「なぜそれを大事にするのか」「どうして時間や費用をかけるのか」を理解できないことがあります。しかし、価値観は人それぞれが持っている個性でもあり、相互理解を深めるためには受容することが大切です。
また、人はコンプレックスに触れられると、脅迫観念を持ち、心を閉ざしてしまうことがあります。他人にはそれほど大きな事柄ではないことも、本人には大きなことなので、否定せず、受容しなければ相互理解が困難になることもあります。
聞き手は、長いフレーズを短くしたり、自分の興味深い部分だけを重点的に覚える傾向が強いようです。そのため、この簡潔化・常識化傾向が働き、思い込みが発生することがあります。