DXの活用でガス屋さんの『顧客』を『個客』に <その11>

ガス屋さんのDX化の1つとして集中監視システムの導入がありますが、検針作業が減って、営業に出向く時間が増えているはずなのに営業の成果が上がらない。顧客との接点減少で顧客離れが心配といった新たな課題が発生しています。一方、スマートフォーンの普及で顧客はインターネットを通じて企業やブランドとつながりやすくなりました。「攻めのDX」として「顧客」を「個客」にできるようなメール送信・販促や訪問、新たな営業提案の手法など、スマホ時代に対応したSMSの活用やWEBツールの活用などが重要になっています。

◆携帯番号で連絡できるSMSの活用
「SMS」とは、ショートメッセージサービスのアルファベットの頭文字を取ったもので、携帯端末間で「テキスト」をやり取りできる仕組みのことです。国際規格なので、基本的に世界中の携帯端末同士で送受信できます。


また、PCや基幹業務システムと連動させることで一斉メール配信やSMSで連絡した保安点検のご案内を予約サイトに登録できるようにするなど活用の幅も広がります。受信は無料なのでメッセージを受け取るお客様には経済的な負担がかかりません。但し、電子メールやSNSでの投稿とは異なり、SMSはパケット通信を利用しないので、通話と同じように1通送信するごとに課金されますので大量にメッセージを送る場合は充分なコスト管理を考える必要があります。

◆LINEを活用して自社サービスにつなげる
LINEは今では国内約8900万人が利用する生活に欠かせないコミュニケーションツールになっています。優良顧客の囲い込みや新規顧客を優良顧客化するためにLINEを利用して、自社のホームページへ誘導して自社サービスにつなげる等、活用は様々です。但し、効果的に活用するためにはどのようなコンテンツをどのタイミングで配信したらいいのかなどミニコミ誌の時と同じように販促企画を年間でスケジューリングすることも必要となってきます。



なぜSMSは開封率が高いの?
SMSの初期設定では受信されたメッセージは待受画面にも表示されることが多いこと。電子メールやSNS系のアプリを日常的に使っている方であれば、SMSの使用頻度が低いこと。この2点が開封率を上げる利点になります。なぜなら送信されるメッセージが少ない分、雑多なメッセージに埋もれることなく、送信されたメッセージがかえって目立ってしまうからです。